Abyss

本や音楽、映画の感想、日常のエッセイ、旅行記などなど、生活を題材に色々書きます。

図らずも、映画論

 何か書きたいと思った。書くことのほかに何もやる気が起こらない。先程、マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』(原題:『The Departed』「死者の魂」の意)を観た。多分三度目。良い映画は何度観ても良い。寧ろ、回数を重ねる度に面白くなってくる。逆に、詰まらない映画は、最初の15分だけでも判断できる。そういう映画は、縁がなかったと思って、途中止めした方が時間の節約になる。

 

 自分は今までどんな映画を観てきただろうか。これまで一番多く繰り返し観た映画は、ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター2』である。小学校から中学校の頃にハマり、10や20ではきかない、恐らく30から40の間くらいは繰り返し観たと思う。8年ほど前、4Dで再上映されると聞き、当時愛知県豊田市に住んでいた自分は、安城市にある映画館までわざわざ観に行った。

 

 私は別に、シネフィル(=(仏)映画通、映画狂)ではない。好きな映画のジャンルも限られている。主に、アクション、ホラー、サスペンス、ミステリー、SF、マフィア、戦争、西部劇などが好きである。好きでも嫌いでもないジャンルは、アニメーション、伝記、ドラマ、スポーツである。ほとんど観ないジャンルは、ファンタジー、ミュージカル、恋愛、コメディである。とりわけミュージカル映画は苦手である。私は、ミュージカル独特の世界観にまだハマれないだけかもしれない。

 

 いきなりだが、マイベスト映画トップ10を挙げる(年代順)。

 

  1. 『The Godfather』(フランシス・コッポラ監督、1972年)
  2. 『The Godfather Part II』(フランシス・コッポラ監督、1974年)
  3. 『One Flew Over the Cuckoo's Nest』(ミロシュ・フォアマン監督、1975年)
  4. Blade Runner』(リドリー・スコット監督、1982年)
  5. 『The Thing』(ジョン・カーペンター監督、1982年)
  6. 『Come and See』(エレム・キミモブ監督、1985年)
  7. 『Goodfellas』(マーティン・スコセッシ監督、1990年)
  8. 『The Silence of the Lambs』(ジョナサン・デミー監督、1991年)
  9. The Matrix』(ウォシャウスキー兄弟*1(当時)監督、1999年)
  10. 『No Country for Old Men 』(コーエン兄弟監督、2007年)

 好きな監督トップ10を挙げる(年齢順)。

  1. スタンリー・キューブリック(1928~1999)
  2. ポール・バーホーベン(1938~)
  3. フランシス・フォード・コッポラ(1939~)
  4. ジョージ・A・ロメロ(1940~2017)
  5. マーティン・スコセッシ(1942~)
  6. マイケル・マン(1943~)
  7. デヴィッド・クローネンバーグ(1943~)
  8. デヴィッド・リンチ(1946~)
  9. ジョン・カーペンター(1948~)
  10. デヴィッド・フィンチャー(1962~)

 色々と並べてみると面白い。マイケル・マンデヴィッド・クローネンバーグが同じ年齢だとは知らなかった。また、自分が好きな監督は、ほとんど70歳以上で、しかもまだ現役であるという衝撃的な事実も浮き彫りになった。

 

 それにしても、アメリカ映画の豊饒さは底知れないものがある。映画といったらアメリカ、というのは、自分の中で今後も揺らがないと思う。

*1:後年、ウォシャウスキー「姉妹」になったのは有名